2019年6月7日金曜日

休職期間中の生活 



希死念慮・自殺願望~死について考える日々」のつづき。

このところの体調不良により、自分の過去を振り返る余裕が無かったのだが、仕事の時間を減らしたことで、体力的には回復傾向にある。
また調子を崩す前に、過去の休職期間中の生活について書こうと思う。

現状ではなく、この時点で6年ほど前の話だ。

通常に出勤することがままならなくなり、ほぼ強制的に休職となったわけだが、そう簡単に体調がもどるわけもなく、ほぼ毎日、ベッドかソファーで寝て過ごす日々が続いた。

妻は仕事があるので、8時頃には出かけてしまう。

家には、自分と猫2匹だけ。

このころはまだ、猫らも完全になついておらず、一定の距離があった。
朝起きて(と言ってもこのころは不眠が酷かったので早朝目覚める)、どうにか猫の朝食を用意する。
そして、猫トイレの掃除をすると力尽き、ソファーかベッドに倒れ込む。

うとうとしている間に昼になるが、食欲はない。

午後になると起き上がれる気力が湧く日もあったが、座っているだけで何もできない。

時折、当時の職場から電話があったが、それも最初のひと月ほど。

ろくな引継ぎもせず休みに入ってしまったので、混乱していたことだろう。
主な業務として重要だったのが、取引銀行とのやり取りだった。マネーロンダリングの防止だとか、反社会的勢力の排除だとか、銀行の対応も厳しくなり始めたころだったので、銀行の身元確認が厳重になっていた。会社の従業員として銀行で手続きする場合でも、銀行に対し本人確認書類を提出して、登録した人物でないとできない手続きもあった。

そんなことも引き継いでいなかったので、今まで電話で済んでいたことや、窓口で顔パスだったことが、登記簿の提出を求められたり、追加の書類提出を求められたりと、一筋縄ではいかない状況になったらしい。

とはいえ、そんな混乱も1ヶ月もあれば収束するわけで、自分がいなくても会社は回り続けることを実感した時期でもあった。


もっと早く休養すればよかった。

毎日そんなことを考えていた気がする。

このころは余程体調が悪かったのだろう。はっきりとした記憶がない。暗い印象だけが焼き付いている。


夜寝て朝起きる、お腹が空いて食事をする、買い物に行く・・・、こんな普通の生活に近づくまでに4~5ヶ月はかかった。

長らくスーツで仕事に行く生活だったので、普段着が足りない。
服、買いに行こう。そう思った時には、外はすっかり冬になっていた。


体調が少し落ち着くと、うつ病についてネットで調べることがあった。

どうしたらいいのか分からないかったので、情報が欲しかった。

  • バランスのいい食事を心がける。
  • 睡眠など生活リズムを整える
  • 外に出て日光を浴びる
  • 趣味を持つ
  • 運動の習慣をつける。
  • 重要な決定を避ける。
  • ちょっとした回復の兆しを意識する。
  • 十分な休養をとる。

まあ、いろんなことが書いてある。

だが、ほとんどのことはできない。
出来ることは休養することくらい。それも、意味不明の不安感や、原因不明の倦怠感・疲労感に襲われままならない。

実践できたのは、重要な決定を避けたことくらい。
そもそも、何も考えていなかったので、重要な決定などしようがなかった。



うつになったらどうすればいいのか。

とにかくひたすら体を休める。死なないように。



これしかない。


...つづく。


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