2019年5月14日火曜日

40代で無職になった男

うつ病と診断されたのはちょうど40歳になった年の夏だった。



その前年の末あたりから、体調がおかしかった。
胃痛と食欲不振。
朝は、痛みに耐えかねて目覚めるようになった。


年が明けると、体調はさらに悪化。
食事をすると嘔吐するようになり、その苦しさから、さらに食欲は減退。ほとんど食事ができなくなった。体重はみるみる減り、最大で15㎏減。
鏡に映った自分の姿を見て、このまま死ぬかもしれないと思ったほどだ。

幸い、妻(当時は、同棲中だったが、まだ未婚。)の姉が看護師だったこともあり、義姉の勤める総合病院で、内科の診察をうけることになった。
血液・尿検査にはじまり、腹部エコー検査、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)、CTだかMRIだかの検査・・・とにかく徹底的に検査を受けた。

結果、特に大きな異常はなし。

胃に出血した痕跡がある事、胆嚢にごく小さいポリープが見つかった事、本来なら閉じるはずの胃の入り口(噴門)が閉じていない事などが医師から指摘された。


要は、食事が出来なくなるような病気は、内科的には無かったよってこと。


胃の入り口の締りが悪いのは、嘔吐したせいらしい。


だが、現実には、食欲もなく、食べれば嘔吐するわけだから、数種類の胃腸薬を処方された。


もう、この時すでにうつだったのかもしれないが、本人は知る由もなく、とうとう仕事にも影響が出始める。


体調不良による欠勤・遅刻・早退が増え、人事部の眼にとまることととなり、産業医との面談を指示される。

産業医に、内科での診断と自身の体調を話すと、間髪入れずに心療内科か精神科の受診を命じられ、人事からは、診断結果が出るまでは出勤を停止する旨を伝えられた。

その後、診療内科でうつ病と診断され休職。


休職⇒復職⇒休職⇒復職⇒休職⇒退職⇒数年の自宅療養(無職)⇒アルバイトを始める・・・。

こんな経過を経て現在に至るのだが、同じような境遇で苦しんでいる方、そして、自分自身の今後のために、これまでの経過を少しずつ記していきたいと思う。


発症から6年。

バイトを始めたが、再発の恐怖におびえる日々。

これからの生活に対する不安。


うつ病により生活は一変した。



この経験をここに記していくことで、誰かの役に立てればいいのだが。



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